レッスンで学んだことを家での練習に生かす。そのためには「練習はなんのためで、何を目指してやるのか」ということがわかっている必要があります。大人の方や高校生以上であれば、目的も理解されていますし、練習計画も自分で立てられます。しかし小学生(ときには中学生も)には、課題を整理するための手助けが必要になります。
そこで登場するのが練習ノートです。市販されているものもたくさんあり、以前は使用していたこともあるのですが、いまひとつ使いづらく感じていました。かわいらしいデザインもよいですが、練習そのものに効果的でなければ意味がありません。レッスンで言われたことを忘れないためだけではなく、毎日の練習につなげていくためのノート。目指すところ、やるべきところを理解し、自分で考えながら練習する力を伸ばすために役立つノートがほしい。なるべくフレキシブルで一人一人に合わせた使い方ができるものがいい。気に入ったものがなければ作ればいいと、試行錯誤してつくったのが最初の練習ノートです。
「ノート」といいますが、実際にはワークシートです。プリントアウトしたものを毎回1枚ずつ渡しています。レッスンのまとめをする部分と練習に反映していく部分の2部構成になっています。今回リニューアルしたのは、後半の毎日の練習に使う部分です。去年作ったときから、この部分には満足できていなくて、使いながら改善点を考えようと思っていました。先日のブログで「やりたくなる練習」の要件として、目的がはっきりしている、進捗がわかる、を挙げました。その点をわかりやすく「見える化」したのがリニューアル版です。自分で考える要素が少し多いので、「宿題の曲を練習する」のを習慣化しつつある段階の子には、以前のものの方がよいかもしれないと考えています。まずは、高学年の子たちから始めて様子を見ていきたいと思います。
今日まず渡した子は「じゃあ、この3つをクリアしたらこれをやるって書いていい?」とさっそく練習プランが浮かんだようでした。乞うご期待!