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やりたくなる練習、やりたくない練習

新年度スタートとなりました。ここ数日の陽気で、駆け足で季節が進むように感じますね。

春からレッスンを始められる方も多く、一方で3月末の発表会に出演した生徒さんたちも新たな気持ちで新しい曲に取り組んでいます。

 

さて、ピアノ上達には欠かせないのが練習です。練習が必要だとは誰もがわかっているのに、なかなかやれない。それはなぜなのか?

よく耳にするのが、次の3つです。

 

1.時間が取れない、なかなか始められない

2.なにをどれくらいやったらいいか、わからない

3.楽しくない

 

今日はまず、3の「楽しくない」から考えていきたいと思います。楽しくないことは、誰だってやりたくないですよね。

 

楽しくない、やりたくない練習とは?

 ①成果がでない、できるようにならない

 ②進捗がわからない

 ③目的、意味がわからない

 

毎日の練習をやりたくなる練習にするためには、この逆を目指していけばよいわけです。つまり、

 ➀成果が出る→ 自分が変わったのがわかる

 ②進捗がわかる→ 見える化ができている

 ③目的がわかっている→ 練習すると結果どうなるかがイメージできる

 

ゴールがみえて、自分がそこに近づいているのが実感できたらうれしいですね。自分の演奏が変わっていくのがわかれば練習が楽しくなってきます。楽しくなってくれば、1の「時間が取れない」問題も解決していきます。ピアノの時間を取るために自ら工夫していくようになるからです。2の「なにをやったらいいかわからない」問題も、やりたくなる練習にする過程ですでに解決されています。

楽しい練習にしていくためのヒントを得ていくのがレッスンの時間です。

イメージの共有→③、

具体的な練習方法→➀、

練習ノートの作成→②など。

②の進捗については、大人の方や、子どもでも中級以上になれば自分でコントロールしていくことができます。

 

むずかしい練習、エネルギーや集中力を必要とする負荷の高い練習は楽しいのか?という疑問もあるかと思います。

これはその人の資質や段階にもよります。よりむずかしい課題にチャレンジすることに楽しさを感じる人もいらっしゃいます。ただ、小さいお子さんや初心者の方の場合は、はじめのうちは、すぐにできる練習、エネルギーをあまり必要としない練習から始めた方が、すぐに成果を感じられるので良いと思います。